なぜ戦争をするのだろう

 私は、本を読んで最後に出てきた少年のようにごめんねという気持ちになりました。原子爆弾で痛い思いや苦しい思いをしたのは人間だけではなく動物や昆虫木や魚も同じ思いをしているのに、私たちは何十年も気がついてあげられなかったと思うととても胸が痛くなりました。戦争で何を得られたのだろうか。私は、戦争をした国のどちらもが、戦争によって失ったものの方がはるかに大きかったと思います。戦争を経験したことのない私たちと戦争を経験したことのある人とでは、同じ戦争という言葉を聞いてもその言葉から感じとる重みはきっと違うだろうと思いました。「平和ってなんだろう」と考えたとき、戦争がなくなることだろうか、国と国が仲良くなって大きな問題がなくなることだろうか、考えてみればたくさん浮かんできます。だけどそれを改善することはそう簡単ではないと思います。人は誰だって自分の意見や思いがあるし、時に意見の食い違いだってあるけれどそれは仕方がない事だと思います。だけど、どちらかが一歩引けばおさまることだってあるのに戦争をする必要はないだろう、戦争をしてまで何が欲しいのだろうか、同じ人間なのになぜ殺し合わなければいけないのだろうか、自分の欲のためなら周りがどうなっても良いのだろうかと考えました。平和を唱えている人がいるのになぜだろう。私もできるなら平和になってほしいです。過去をふり返っても変えることは、できないけれど、未来なら多少時間はかかっても変えることができるかもしれないから、私は同じ人間として戦争は絶対におこしたくないし、もう二度と悲しい戦いはしてほしくないです。そして世界平和を願いたいです。一人の人間として。

広島広島市立 楠那中学校中2感想文松岡 羚菜