広島 | 牛田新町光明保育園 | 年長 | 絵画 | 大島 聡太 |
奈良 | 斑鳩町立 斑鳩西小学校 | 4 | 守るからね | 松田 結衣 |
愛知 | 小牧市立 本庄小学校 | 6 | 犬達の叫び | 寺澤 美紀 |
愛知 | 名古屋市立 鳴海中学校 | 中3 | 博愛精神 | 太田 舞 |
悲しみを生まないために
小学生になって「夾竹桃物語」に出会い、おばあちゃんが涙を流しながら読んでくれた日から四年になる。昨年は、僕たちとはあまりに違う日常を生きる世界の子供たちのことや環境問題を授業で学び、平和や美しい自然を守るために、知らないことをもっと学びたいと思った。そして今年、世界で核や非人道的兵器への不安が高まる中、なぜ人は多くの悲しみを自ら生むのか考えながら読んだ。
僕は一月、家族で広島の原爆ドームと平和記念資料館を訪れた。がれきの下から必死に手を伸ばす人の絵と「伸ちゃんの三輪車」、そして焼き焦げた街並みの白黒写真に衝撃を受けた。そこからは、ジュージュージリジリと家や肌や木々が燃える音が聞こえる気がしたし、「水をくれ」「助けて」と熱さから逃れて元安川に向かう人や動物が見える気がした。緑と笑顔のあふれる美しく平和な世界から一瞬にして何もなくなってしまう現実が今もあることは、とても悲しい。
「夾竹桃物語」には、「わすれられた悲しみ」を抱える多くの動植物が描かれている。人間の都合で苦しむのは人間だけではないのだ。ただ、今回、ウクライナで起きていることの報道から、飼い主の家族と一緒に避難してシェルターで暮らす犬や、動物を守るために動物園にとどまって命を落とした飼育員さんがいたことを知り、僕は「希望」をもらった。自分の命さえ守れるかわからない中、仲間の生き物を守ることをあたりまえと感じて行動する勇気のある人がいるのだ。 キョウチクトウの枝に手をかけ涙を浮かべた少年のように、僕たちは「感じる心」を持っている。「わすれていてごめんね」という声のように、僕たちの言葉は希望を生むことができる。悲しみ苦しんでいる人がそばにいたら、あたりまえに寄り添い助けることのできる強い人間になりたい。そして世界を悲しみから守るために僕は僕の得意を生かしたい。
東京 | 学校法人 国立学園 国立学園小学校 | 5 | 感想文 | 島根 理行 |
地球は人間の物じゃない
原爆では多くの人が犠牲になりました。しかし、それ以上に犠牲になった動物や植物たちはどのような想いだったのか、そして、人と環境の関係、自分が思い描く平和とは、どんな世界なのかを考えさせられる物語でした。
原爆だけでなく戦争、これは何年もの年月をかけて大切に育てた命が一瞬で消えてしまう恐ろしい人間が作り上げた争いです。そして犠牲になってしまうのは人だけでなく、人以上に数がいる昆虫や植物、この地球上に生息している全ての生き物です。
私は戦争とは、たった二人だけの喧嘩だと思います。二人だけでなくても人間同士の争いです。その、人間同士の争いで関係のない生物や植物も犠牲になってしまうことは、とても「残酷だ」と思います。
人は自分で考え、それを実現するにはあまり年月はかからないと思います。一方で、植物や生物は進化や変化をするのに、相当な年月がかかることでしょう。そういった植物や生物がいるからこそ人間がいて、この地球がなり立っているのだと思います。どの生物や植物もどれ一つとしてかけてはいけないのです。
私の思い描く平和とは、人は生物や植物の事を考えて行動するようにしたり、日ごろから思いやりを持って接することだと思います。植物は、人とそしてこの地球の環境を守る。人々は生きる為に生物や植物を食べなければいけませんが、植物たちを想い、自然の恵みに感謝して食べる。このサイクルがある世界が私の思い描く平和だと思います。
今、私たちが出来ることは、自然、地球上の全ての生物や植物に対して、思いやりの気持ちを持って生活し、そして、生物だけでなく人自身がおたがいに思いやりの気持ちを持つことが、同じ地球で生きる物として大切だと思います。
三重 | 津田学園中学校・高等学校(中高一貫6年制) | 中1 | 感想文 | 新山 茉香 |