「気づかなくてごめんね」 これが私がこの本を読んで抱いた感想です。
これまで、小学校で毎年、平和について学ぶ時間があり、 その中で実際に被爆者の方から直接お話を聞く機会が何度もありました。 その全てが人間が主人公であり、 動植物が主人公の話はありませんでした。 私は動植物の被爆に関して、 忘れていたのではなく、 考えることすらしていなかった自分にはっとしました。 亡くなった命は人間だけではなく、 命という意味では動植物も同じことだということを、この本は私に気付かせてくれました。
話すことができない動植物が語ることは大きいと思います。 例えば、78年前に被爆したアオギリの木は、枯れ木同然だったにも関わらず、翌年の春には芽を出し、 敗戦の混乱の中にあった人々に生きる勇気、希望を与えました。 現在も、 アオギリの歌は多くの小学校などで歌われ私たちに平和の大切さを教えてくれています。
このお話を通して、 いろんな視点や立場からものごとを考えられる人間になりたいと思いました。 今戦争をしているロシアにも戦争を正当化する言い分があるのでしょうが、私は、その立場、 意見は理解できません。 歩み寄り認め合う事が、 平和への近道だと思います。
今年、 G7サミットが被爆地広島で開催されました。 環境問題など世界が協力し取り組むべき問題がある中で、戦争をしている時間はありません。 お互いが歩み寄り、 解決方を探る姿勢をもっとみたいです。 それをお手本に、 私達が大人になった時、 より良い世界を築き、 保つ事が出来ると思います。 私達、 子供が今できることは限られていますが、 将来できることは無限です。