愛知幼保連携型認定こども園 七宝幼稚園5歳絵画伊藤 美結
広島福山市立 川口小学校5絵画熊 思睿
愛知小牧市立 桃ヶ丘小学校3なんとかなる入江 絢太
三重四日市市立 常磐西小学校5地球の声森本 季依奈
愛知小牧市立 光ヶ丘小学校6地球の声大上 叶夢

みんなで守る生き物たち

 わたしは、夾竹桃物語をよんで犬が何びきも、何びきもキョウチクトウに一生けんめいに川の水をかけてあげているところがとても心にのこりました。
 なのに、さいしょは小さいどうぶつやしょくぶつのことが平和を守る話に出てこないのは、少しかなしかったです。
 しかし、ある男の子がキョウチクトウのそばで、
「わすれていてごめんね。」
と言ったしゅんかんにわたしは、はっと心がひらきました。だって男の子はおぼえていたからです。
 わたしは、一人でもおもい出してくれたんだとうれしくなりました。
 でも、やっぱりみんなにおぼえていてほしかったなと思いました。
 自分だったら、小さいどうぶつやしょくぶつは大切だからみんなで守って、みんなでそだててあげるそんな思いになりました。
 広島は、ウクライナとロシアがせんそうをしているように、かなしい気もち、ケガをしていたい気もち同じ思いをしていたんだと思ってむねがあつくくるしくなりました。
 中休み、友だちとせんそうについてしらべてみました。
 なぜかというと、せんそうって何だろう、ばくだんて何だろうと思ったからです。
 しらべてみて、せんそうはとてもかなしいことで、ばくだんはわるく言えば人が死んでしまうこともあることを知ってせんそうってこわいな、ばくだんってこわいなと思いました。
 せんそうによって小さな生き物、しょく物がまきこまれてしまうということを友だち、家ぞくなどに教えてあげようと思いました。
 小さな生き物、しょく物、人、友だちかんけいを大切にしていきたいと思います。

東京国立学園小学校3感想文田中 夢乃

「動物たちの慰霊碑はどこにもありません」

この1文に、私はハッとさせられた。

 歴史の教科書を読んでも、普段ニュースや新聞を見ていても、人や国の争いによって犠牲になった命の数は、人間のものしか発表されていない。 それが当たり前になっていた私は、そこに表記されている数字以外の被害について考えることはなかった。

さらに私は小学生の時 「原爆投下後の広島では70年以上も草木が生えないと言われていたにも関わらず、たった数ヶ月で植物が育った」と習った。ここでも植物の生命力に感動するとともに、原爆投下によって苦しんだのは人間だけだと、頭のどこかで思い込んでいた。

しかし、そんな訳がなかったのだ。本に出てくる夾竹桃や犬のように、何の罪もない命が犠牲になったり、放射能の影響で、その後の発育や生態系にも大きな影響が出たに違いない。

今も世界を見渡すと、各地で核実験が行われている。その瞬間に人への被害さえ出なければ、許されることなのだろうか。この本を読んだ後に考えてみると、海や大気の汚染、動植物へ被害が及んでいる光景などが頭に浮かび、改めて恐ろしくなった。「実験」という言葉は人間にとって都合のいい言い方であって、単なる「破壊」と呼ぶ方が正しい気もする。

私は将来、世界のどこかで困っている人を笑顔にしたいという、漠然とした夢を持っている。人の笑顔が広がれば、いつかは世界平和に近づけると思うからだ。しかし、この対象は人に限らず、もっと広い視野で考える必要があるように感じた。人間を含めた全ての生命体が自然のあるべき姿でいられることが、世界の平和にも繋がるのかもしれない。

まず私たち人間は、身勝手な破壊行為のせいで、多くの生命体を傷付けていることについて、もっと真剣に向き合う必要がある。そしてそれらを反省し、同じ過ちを繰り返さないことで、この本の最後のように「希望」で溢れた世界が訪れることを、私は願っている。

広島AICJ中学校中1感想文德永 美月