夾竹桃の花(キョウチクトウ科)
「夾竹桃」は原爆で被災した広島市で、原爆により70年間草木も生えないと言われた焦土にいち早く咲いた花で、市民に復興への希望と光を与えてくれました。
原爆犠牲者への慰霊の意もこめて昭和48年、広島市の花に選定されました。
キョウチクトウは7〜8月に紅や白の花を咲かせ、エキゾチックな忘れがたい夏の花のひとつです。高温乾燥に強く、また大気汚染にも強いことから、都市の街路樹として緑化にも良く利用されています。
インド原産の花で、中国を経て享保年間(江戸中期)に長崎に移入されました。中国で名付けられた「夾竹桃」という名前の通り、葉がタケのように狭く、花はモモの花に似ています。